始まりのラピスラズリ


「はぁ…、わかったよ。
……岬本、荷物貸して」


「あ、はい!お願いしますっ!」


「お前らも、気をつけて帰れよ」


先輩は荷物を持つと、雅美と一緒にすぐに人混みに紛れて見えなくなった。


「…舞子、話合わせてくれてありがとう」


私がそう言うと、舞子は静かに微笑む。


「ちゃんと、話してくれる?」


その言葉に、私は1つ頷いた───。

< 275 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop