始まりのラピスラズリ


ハルくんと同じ高校に入った。


ハルくんの学校は頭が良くて、私は勉強を凄く頑張ったんだ。


入学式の日、校舎に入って行く後ろ姿が見えて、思わず名前を呼んだ。


その後ろ姿は、懐かしいあのハルくんのものだった。


振り向いた彼は、確かに私が会いたかったハルくんで。


あの時よりもずっと成長していた君に、
私はやっぱり、胸が高鳴るのを抑えられなかった。

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