始まりのラピスラズリ
悠久side.*・゚


「撮るぞー。はい、チーズ!」


勇人の大きな声と笑顔を横目に、俺は自分のクラスの椅子に腰掛けていた。


暇だ……。


文化祭は来客者のピークを越え、気づけば時計は正午を迎えている。


俺のクラスのコスプレ写真館も、最初こそ人手が足りなかったものの、今では数人で仕事を回せていた。

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