始まりのラピスラズリ


勇人は俺の言葉を受けると、親指を立てて自分を指した。


「このイケメンお兄さんに任せなさい!
お前が戻って来るまで完璧に仕事をこなしておいてやろう!」


自慢げに言う勇人に、俺は数秒静止した後、少し笑う。


「…そうだな。お前に任せるよ」


俺がそう答えれば、勇人は驚いた顔で俺のことを見た。

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