始まりのラピスラズリ
「ふぅ……」
クラスから少し離れた所の窓に立てば、外の涼しい風が頬を撫でる。
気持ちいい…。
少し疲れたけど、楽しいなぁ……。
クラスの全員で協力して何かをすることは久しぶりで、疲労感さえも心地よく感じてしまう。
雅美のクラスも盛り上がってるみたい…。
隣のクラスを見ると、中は多くの人で賑わっているようだった。
その時────、
「…ここで何してるんだ?」
「え……?」
聞こえた声に、私は振り返った。