始まりのラピスラズリ


「ハル先輩……」


私はゆっくりと先輩を見上げて口を開く。


そして────、


「ごめんなさい。今はまだ、返事が出来ません」


「え…?」


まだ、返事は出来ない…。
雅美に私の気持ちを話してから、私は先輩に告白したい。
だから……。


願うように先輩を見れば、先輩は少し考えてから答えた。


「わかった、待つ」

< 333 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop