始まりのラピスラズリ
驚いていると、雅美が感情を吐き出しながら私達の方に近づいて来た。
「アオちゃんのことは、あたしが1番知ってるの!
あたしが1番、アオちゃんのことが好きなの!
それなのにっ、今さら現れてっ!
男なんかが、アオちゃんと仲良くしないでよ!!」
「雅美…?」
雅美は先輩のことを睨んで言うと、先輩の方に手を伸ばす。
「あたしのアオちゃんにっ、近づかないで!」
そして、先輩の体を思い切り、押した。
「え……」