始まりのラピスラズリ
《アオちゃんへ。
まずは、ごめんなさい。
あの日、アオちゃんが病院に運ばれて行くのを見て、あたしは自分がどんなことをしてしまったのか、気づきました。
大切なアオちゃんを傷つけてしまった。
本当に、ごめんなさい。
あたしとアオちゃんが出会ったのは、アオちゃんが引っ越して来てすぐだったよね。
男の子にいじめられていたあたしを、アオちゃんがカッコよく助けてくれた。
それまであたしはずっと、笑って耐えていることしか出来なかったから、アオちゃんが泣いてもいいって言ってくれた時は、本当に嬉しかった。