始まりのラピスラズリ


「そうですよー。検査入院は暇で仕方がなかったので、早く学校に戻りたいです!」


ガッツポーズをしていれば、先輩がポケットから小さな紙を取り出した。


「はい」


そして、私に手渡してくる。


「?なんですか、これ?」


2つ折りになったその紙を開くと、時間と街中の体育館の名前が書かれていた。


意味がわからなくて先輩を見ると、先輩はそれに答えるように話す。


「明日、大会の決勝があるんだ」


「え…」

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