始まりのラピスラズリ


他の学校の女子達に話しかけられている先輩を見ていれば、少し悲しい気持ちになる。


「…今日は、帰ろっか」


私がそう言うと、隣にいた2人が私の方を勢いよく向いた。


「えっ!?声かけてかねーの!?」


「そうよ!悠久先輩に誘われて来たんだから、話してくるべきよ!」


「うん…、でも、囲まれちゃってるし…」


苦笑しながら言えば、2人は顔を見合わせる。

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