始まりのラピスラズリ


「…ここ、懐かしいですね」


「そうだな…」


私達は、3人でいつもバスケをしていたあの公園のブランコに座っていた。


足をぷらぷらさせながらあの夏を思い出す。


『俺のシュート!』


『あ〜、またマコくんがきめたぁ〜!』


『俺は初心者なんだから少しは手加減しろよな…』


『ははっ、悔しかったらもっと上手くなるんだな!』


自慢げに笑うマコくんと、それを苦い顔で見るハルくん。

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