始まりのラピスラズリ


1つ、ゆっくりと息を吸ってから、私は続けた。


「ずっと、返事が出来なくてすみませんでした。
……私は、ハル先輩のことが、大好きです!」


「……っ」


私がそこまで言うと、先輩は下を向いてしまう。


「ハル先輩…?」


何も言わない先輩の顔を覗き込もうとすると、


「……っ!?」


次の瞬間、私は先輩に抱きしめられた。

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