始まりのラピスラズリ


「せ、先輩っ…!?」


先輩の体温を感じれば、私の顔はさらに赤くなっていく。


顔を上げて先輩の方を見ようとすると、ぎゅっと強く抱きしめられた。


それに抵抗が出来ないでいると、先輩がゆっくりと口を開く。


「…今、絶対に顔、赤くなってる」


「え……?」


「だから、見るな……」


「はい…」


先輩の言葉に、私の頬も熱をもった。

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