始まりのラピスラズリ


「アオ!悪い、待たせた」


「ハルくん!」


現れたのは、高校生の時よりも背が高くなった彼。


首には私と同じ指輪がかけられている。


私がカバンを持って近づいて行くと、どちらからともなく手を繋いだ。


「じゃあ、先輩。また明日です!」


先輩の方を振り向いてそう言えば、彼女は待って、と声をかけてくる。

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