始まりのラピスラズリ
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あの夏季大会からもうすぐ1年が経とうとしていた。
3年になって身長の伸びた俺は、屋上で1人、お昼のパンを食べていた。
暑い太陽にやられた頭に浮かんでくるのは、
あの決勝戦の出来事。
結局、試合終了直前の俺のシュートは決まらず、結果は58対60のまま負けてしまった。
そしてその時に倒れ込んだ俺は、右足の痛みが引かず病院に行くと、アキレス腱を断裂していたことが分かった。