始まりのラピスラズリ


…いつ見ても、カッコいい。


先輩のカッコよさに思わず頬を緩めると、


「気持ち悪い」


顔に似合わない辛辣な言葉が私を突き刺した。


「相変わらず毒舌なんだからー。
ハル先輩、何食べるんですか?」


笑顔でかわして食券販売機を指さすと、先輩は面倒くさそうに答える。


「…オムライス」


「いいですねー。じゃあ、私もオムライスにしよっと」


私はお金を入れると、オムライスの食券ボタンを押した。

< 5 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop