始まりのラピスラズリ
「先輩達の言葉は、いつも俺を救ってくれた。
ずっと夏季大会の責任を感じてた俺に、゙ありがとゔなんて言ってくれて。
…それだけで心を軽くする俺もチョロいやつかもしれないけど」
「そんなことないですよ」
微笑みながら言うと、先輩は怪訝な顔を向けてくる。
「にしても、お前なんで、3年前のこと知ってたんだよ」
「…実は私、中学3年の時にこの街に戻って来まして。
その時に学校で出会った舞子に、教えて貰ったんです」
自分の携帯を指させば、先輩ばあぁ゙と頷いた。