始まりのラピスラズリ


目の前には、積み重なった3つの段ボール。


「…よし、運ぶか」


下に手を入れて持ち上げれば、想像以上の重さに驚く。


これは…、意外と重労働……。


ふらつく足に力を入れて歩いていると、
ふっと目の前に影ができた。


「……え?」


そして、持っていた段ボールをひょいと持ち上げられる。


「あっ……」


横に並んだ人を見れば、それは私の知っている人だった────。

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