始まりのラピスラズリ


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「…運んで頂いて、ありがとうこざいました。
岩崎先輩」


第3準備室。
隣で段ボールを置く岩崎先輩に、私は声をかける。


「あんなにふらついてたら、ほっとけるわけねーだろ」


そう言って爽やかな笑顔を見せる岩崎先輩に、私も自然と笑顔になる。


「優しいんですね、岩崎先輩」


「おいおい、今さらかよっ!
…てか、そろそろ名前で呼び合わない?
俺も愛生ちゃん、て呼ぶし」


「じゃあ、勇人先輩」


「おう」

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