始まりのラピスラズリ


────────


「…勇人っ!」


「おうっ!」


「「「ワァッ────!!!」」」


勇人がシュートを決めると、歓声が一気に湧き上がる。


俺は、シュートは勇人や他のメンバーに任せて、パスを繋げることに徹していた。


試合は残り1分。
得点は58対58。
俺達は、ディフェンス。


この状況は……。


俺はゴールを守りながら、あの日の情景を思い出す。


「悠久っ!そっち行ったぞ!」


「あっ……!」


俺は一瞬の隙をつかれて、シュートを決められてしまった。

< 96 / 427 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop