始まりのラピスラズリ


俺達は急いでボールを反対側へと運んで行く。


あの日と、全く同じだ……。


得点は、58対60。


必死にパスを回す仲間。
点を取られないように食らいついてくる相手。


こんなこと、普通ありえねーだろ…。


あの日の情景と重なって見えて、
俺は急に足が震える。


「…悠久っ!!」


その時、勇人からパスが回ってきた。

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