わたしが小説を書くように
かばんの中には、先生の本が必ず入っていた。
わたしにとってそれは、お守りのようだった。
人前で広げることはなかった。だって、誰かに見つかってとられたら、困る。
ひっそりとした、わたしだけの秘密。
わたしにとってそれは、お守りのようだった。
人前で広げることはなかった。だって、誰かに見つかってとられたら、困る。
ひっそりとした、わたしだけの秘密。