わたしが小説を書くように
 勉強は、しなくてもできたのは、小学校まで。

 中学校に入ったら、みんなにおいていかれないよう、頑張るしかなかった。

 どんなことでも、積極的にこなすよう、心がけた。

 課題も、必修のクラブ活動も、ボランティアも、友達との付き合いも。


 すべて、小説の腕を上げて、いつか先生の隣に並ぶため。

 先生に認めてもらうため。

 
 あわよくば、先生に恋してもらうため。
 

 そう思えば、少しくらい嫌なことも我慢できた。
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