わたしが小説を書くように
 夢が叶った。

 幼いころからの、あこがれのステージ。

 スピーチで、なにをしゃべったか、全然覚えていない。

 大人たちの間に紛れ、もみくちゃにされ、写真を撮られ、大先輩にアドバイスをいただいた。


 その夜の打ち上げは盛り上がり、二次、三次会と続いた。

 酒宴の席で、わたしは自分が主役ではないという気分でいた。
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