わたしが小説を書くように
ハプニング
 そのころ、あのアクシデントがあった。

 先生の、ぎっくり腰事件。


 ちょうど、週末の買い物に青山まで出ていたときに、先生から電話がかかってきた。

 画面の名前を見、直感で、なにかあったなと思った。


 先生の声。はじめての電話。

 動けない、とおっしゃっていた。


 わたしは買い物を中断して、地下鉄に飛び乗った。

 
 大変なときに、助けとしてわたしを呼んでくださった。
 
 そのことに、胸が熱くなっていた。
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