わたしが小説を書くように
 先生の求めに応じて、からだを与えてしまったとき、まだわたしは、少女のようだった。

 からだじゅうをなぶられても、わたしはリラックスとは程遠いところにいた。

 それが、先生を焦らせた。


 先生におしひろげられ、わたしはただ、苦痛に顔をゆがめるばかりだった。

 わたしは、真剣に落ちこんだ。

 自分が子どもだという証を、先生に知られてしまった気がしたからだ。


 先生は、だめだったあとも、優しかった。

 わたしは、これで見切りをつけられてしまうことをおそれた。


 そうはならなかった。

 ただ、次に会ったときに、もうちょっと痛い思いをさせられ、わたしは処女ではなくなった。
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