わたしが小説を書くように
壊れていく想い
 そのあとも、わたしは定期的に先生と会い続けた。

 先生は気づいていなかったようだけど、わたしの心にはすでにひびが入っていた。

 恋の言葉は空回りを繰り返す。

 だめだ、だめだと思いながらの恋は、本当にだめになってしまう。

 
 無邪気な少女の頃に戻りたい、そう強く願った。

 それでもわたしは、先生に惹かれつづけたのだろうけれど。


 苦しみもがいていたある日、一通の封書が届いた。
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