白い華舞う季節に【仮】
みんなで朝ごはんを食べていると、
お母さんとお父さんが真剣な顔で話し始めた。
憂 「舞華、昨日のことなんだが…」
舞華「うん」
舞 「憂舞と舞那にはまだ話してないの…」
舞華 「え?そうだったんだ…」
舞那 「え?なになに?なんの話?」
お父さんとお母さんは目を合わせると頷き、
お父さんが話を進め始めた。
憂 「憂舞、舞那、よく聞きなさい」
いつもはふざけてばかりのお父さんが真剣に話し出すので、2人も真剣に聞いている。
憂 「………あのな…舞華がな………病気、なんだ…」
舞那・憂舞 「…!?」
憂舞 「…どんな病気なの?」
憂 「…急性白血病だ」
舞那 「うそっ…そんなっ…!!」
憂舞 「まじかよ…」
憂舞兄ちゃんはうつむき、
舞那姉ちゃんは泣きながら叫んでいる。
舞那 「…ッ パパっママっ、まいか治るよね…!?」
舞 「お医者さんは治療したら大丈夫だって…」
舞那 「…まいかっ!」
ギュッ
舞那 「ッ…まいかっがんばって…治そうねっ…ッ」
ギュッ
憂舞 「…ッ…くそっ…まいかっ!俺らもできることはするから一緒にがんばろうなっ…ッ」
舞華 「舞那姉ちゃん…憂舞兄ちゃん…ッ」
さっきまで止んでいた涙が2人に抱きしめられたことでまた溢れだした。