白い華舞う季節に【仮】


舞華「…わ、わたし………私ね…




病気、なんだ…」




蓮華「……え…?」



蓮華は大きい目をもっと大きく見開いた。




舞華「昨日…病院でそう言われたの…」


蓮華「……なんて病気…?」


舞華「……きゅ、急性白血病…」


蓮華「………」



…やっぱり嫌われちゃうのかな…?


不安になったが、話を続ける。



舞華「それでね…わたし、今日から…入院するの」


蓮華「…!?」


さっきまで大きく見開かれていた蓮華の目は

さらに大きく見開き涙が浮かんでいた。



蓮華「…まいかっ…うそだよね…ッ!?」


舞華「…ほんと、だよ…」


蓮華「…なんでっなんでまいかがっ…!

それって、ちゃんと治るんだよね…ッ!?」


舞華「お医者さんは治療したら治るって…」


蓮華「…ッ…まいかっ!!私もできることはするからねっ!…がんばろうねっ!!」


舞華「…れんか…ッ」



蓮華は憂舞兄ちゃんと舞那姉ちゃんと同じことを言ってくれた。


舞華「…れんかにっ嫌われなくてよかった…ッッ」


蓮華「…なにいってんのっ!?…嫌いになんてなるわけないでしょ…!?」


そう。そうだ。
蓮華はそんな人じゃない。
それはわかってたはずなのに…


舞華「…れんかがっ病気のこと聞いたら…私のこと嫌いにならないか…不安で…ッ」


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