ドクターと甘い恋
聴診も終わり、喘息のことも怒られたあと血液検査をするために、陽向先生が準備を始める。


「よし、やろっか」


「やっ…やんないっ」



怖いのもあるけれど、再発を知るのが怖い。

祐希先生がちゃっかりわたしの腕を固定してるから動かせない。



「嶺菜ちゃん、すぐ終わるから頑張ろっか。」


「いやぁっ…グス」



「れーな」



陽向先生は、針を持ったままわたしの名前を呼ぶ。



「やだぁっ、痛いのやなのっ…!」


「嶺菜、ちょっとだから頑張るよ。

祐希がっちり固定していいから」


「はいよ〜」


「よし、チクッとするよ」



陽向先生の声と同時に腕に痛みが来る。


「いやっ、やだっ!

もう終わりっ…グスン」


「……よし、いいよ」



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