ドクターと甘い恋
「や、や!来ないで!」


「ごめんな〜口開けて」



吐かされるとわかった嶺菜は、口を閉じてあげようともしない。


あ〜無理やりやりたくないんだけどな。



「ごめんなー無理やりやるよ」



口に手をかけると「やっ」と小さい声が漏れた。

その隙に手を突っ込んで、軽く舌を押す。



「おえっ、おえっ、グスッっ。

せんせい、やめおえっ、」


「もうちょっと、」



何回かやると、顔色もさっきよりはマシになった。

ごめんな、泣かせたいわけじゃないんだけど。



治るなら心鬼にするしかないんだ。


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