ドクターと甘い恋
「グスッ、やだっていったぁっ」


終わってから、グズグズな嶺菜。

熱もあるからキツイのだろう。


「ごめんなぁ。

もう一つ頑張ろっか。」



「やぁっ。なにするの」


「熱高いから、座薬するよ」


「やだぁっ」



あぁ、また涙が溢れちゃった。


どんだけ説得しても、泣いて"いやいや"で、全然処置に進まなくて。

流石に、大翔と困った様子だ。



ほんとは、無理矢理やりたくないんだけどなぁ。

でも、俺もずっと嶺菜につけるわけじゃない。



午後の外来時間まであと少し。

ほかの先生に頼むのも嫌だしな。


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