ドクターと甘い恋
「れーな、頑張るよ」
痺れを切らした陽向先生はわたしをうつ伏せにして、はるくんに固定するように言った。
でも、それも嫌ではるくんの手を拒む。
「嶺菜、いい加減にしな」
いつもより低い声の陽向先生。
でも、先生にはわかんないもん…っ。
この痛みもこの苦しさもこの辛さも。
こんなに苦しいことしても、5年後の生存率は低い。
なら、こんな治療に意味があるのかな。
「陽向先生には…わかんない、よ」
「……嶺菜?」
わたしの小さなつぶやきにトレーに注射器を戻す。
涙がぼろぼろとこぼれて、わたしの心のストッパーも止まらなくなった。
痺れを切らした陽向先生はわたしをうつ伏せにして、はるくんに固定するように言った。
でも、それも嫌ではるくんの手を拒む。
「嶺菜、いい加減にしな」
いつもより低い声の陽向先生。
でも、先生にはわかんないもん…っ。
この痛みもこの苦しさもこの辛さも。
こんなに苦しいことしても、5年後の生存率は低い。
なら、こんな治療に意味があるのかな。
「陽向先生には…わかんない、よ」
「……嶺菜?」
わたしの小さなつぶやきにトレーに注射器を戻す。
涙がぼろぼろとこぼれて、わたしの心のストッパーも止まらなくなった。