ドクターと甘い恋
「なぁ、嶺菜」


「…ん?」


「嶺菜は退院したらなにやりたい?」


「……勉強」


「え?」



確か、嶺菜中学の時から勉強苦手だったよな?

あんまり成績もいい方じゃなかったと思う。



「陽向先生みてたら、先生みたいに人を救える仕事に就きたいって思った…から。」



高校生の嶺菜だ。

進路を考えてもおかしくない。



でも、まさか。

自分のような人を救う仕事に就きたいなんて言ってもらえるなんて思わなかった。


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