ドクターと甘い恋
「ありがとう、嶺菜」


恥ずかしそうに顔を赤らめる嶺菜を、ぎゅーっと抱きしめてやれば


「整形…がんばるね」


俺にだけ聞こえる声で、そっとそう呟く。


俺は頭をわしゃわしゃと撫でてやった。

本当にちょっと見ないうちに成長したなぁ。



「俺も一緒に付き添うから、不安だったら手握ってたあげるからね。」


「……ありがと、」



嶺菜は、そう言うと優しく少しだけはにかむ。

嶺菜の不安を少しでも取り除くように、そっと手を握り嶺菜のペースで処置室を出ると、二人並んでゆっくりと歩き出した。


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