ドクターと甘い恋
*陽向side
いつも通り医局で仕事をしていると、PHSが鳴った。
「はい、木村です」
『あ、もしもし中川です』
どうやら相手は中川らしい。
あいつが電話なんか珍しいな。
『どうした?』
あいつ、今日休みだよな?
なんで俺に電話なんか?
そう思っていた俺の耳に飛び込んできたのは、信じ難いもの。
『嶺菜ちゃんが、俺の家に来ていて。
あ、奈緒経由で。』
"嶺菜"その単語に顔が険しくなる。
嫌な予感が頭をかすめた。
定期検診にこなくなった理由と、病院嫌いなあいつが自ら医者のところに行ったこと。
そして、その嫌な予感は的中してしまうーー。
『嶺菜ちゃんが、腰の痛みを訴えていて、7.4℃の喘息発作を数日前に出ています。
痣があることから、再発してる可能性が高いです。』
言いにくそうに、でも言葉を濁さないで伝えてくれる中川は本当にいいやつだと思う。
嶺菜の症状からして、再発は間違いなさそう。
……くそっ、またあいつにあんな苦しい治療しなきゃいけねぇのかよ。
「はい、木村です」
『あ、もしもし中川です』
どうやら相手は中川らしい。
あいつが電話なんか珍しいな。
『どうした?』
あいつ、今日休みだよな?
なんで俺に電話なんか?
そう思っていた俺の耳に飛び込んできたのは、信じ難いもの。
『嶺菜ちゃんが、俺の家に来ていて。
あ、奈緒経由で。』
"嶺菜"その単語に顔が険しくなる。
嫌な予感が頭をかすめた。
定期検診にこなくなった理由と、病院嫌いなあいつが自ら医者のところに行ったこと。
そして、その嫌な予感は的中してしまうーー。
『嶺菜ちゃんが、腰の痛みを訴えていて、7.4℃の喘息発作を数日前に出ています。
痣があることから、再発してる可能性が高いです。』
言いにくそうに、でも言葉を濁さないで伝えてくれる中川は本当にいいやつだと思う。
嶺菜の症状からして、再発は間違いなさそう。
……くそっ、またあいつにあんな苦しい治療しなきゃいけねぇのかよ。