ドクターと甘い恋
嶺菜は、妙に明るくて、その明るさはカラ元気だと誰でもわかった。


「2日間、中庭とか好きなところ言っていいからね」


一人にさせて欲しいのだろう。

そう思った俺は、嶺菜に背を向けてそれだけ言うと、扉を閉めた。



扉を閉めた後、しばらく立ち尽くしていれば嶺菜の泣き声が聞こえてきて、無性に胸を締め付けられたーー。


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