ドクターと甘い恋
カルテ4
*嶺菜side
「ううっ…ふっ…うっ…ひっく」
涙がとまらない。
期待してた。
あんだけ辛い治療したんだから、って。
神様は意地悪だよ。
無造作に、何の感情も無しに。
そばにあった花瓶を床に落とす。
ーーガシャンッ。
いい音をして割れた、花瓶。
"ごめんなさい"
そう呟いてそのかけらを手に持つと、スッと手首を切った。
血が流れてるのを見て、さらに涙が溢れた。
生きてるのに、治したいのに。
自分の力じゃ、治せない。
無力だ。
涙がとまらない。
期待してた。
あんだけ辛い治療したんだから、って。
神様は意地悪だよ。
無造作に、何の感情も無しに。
そばにあった花瓶を床に落とす。
ーーガシャンッ。
いい音をして割れた、花瓶。
"ごめんなさい"
そう呟いてそのかけらを手に持つと、スッと手首を切った。
血が流れてるのを見て、さらに涙が溢れた。
生きてるのに、治したいのに。
自分の力じゃ、治せない。
無力だ。