ドクターと甘い恋
「話はあとだ。

喉頭鏡」


「はい」


補佐に入ってもらい、挿管し、手の傷をきれいに縫合していく。

起きてから話を聞こう。



やっぱり一人にしないほうがよかったな。

後悔をしながら、点滴の調節をする。



俺と大翔の中に流れる空気は後悔の色だけ。



そんな時、急いで病室に来た里原さん。

里原さんも酷く焦った様子。



「祐希先生からで、ヘルプに入ってほしいと!」


「了解、大翔いくぞ」


「はい」



たぶん、奈緒ちゃんだろう。

まだ予断を許さない嶺菜を里原さんに頼んで俺達は処置室に向かったーー。


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