ドクターと甘い恋
「陽向、大翔頼む、奈緒ちゃん固定してくれる?安定剤打てないんだ」


「わかった」


「奈緒ちゃん、嶺菜頑張ったから今度は奈緒ちゃんが頑張ろっか」


「奈緒ちゃん、ごめんね〜」



ふたりとも、声をかけながら固定する。


さすがに男ふたりの力には叶わないのか「いや」と言葉を発するだけで、抵抗はできないよう。



「奈緒、ちょっと注射するよ。

大丈夫、一瞬チクッとするだけ。
祐希先生うまいからね」


「やっ!ハァッ、ハァッ…はな、して!

こわ、いっ…」



やっぱり、注射経験がないから怖いらしい。

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