佐藤さんの憂鬱。
あんたになんか会いたくなかった。
世の中には自分の思い通りにいかないことを妬む奴がいて。
そんな奴のせいで自分の人生狂うとかありえないと思うし、そんなのに振り回されてる奴なんてどうかと思う。
なんて、自分のことなんだけど。
------
「あいつ、うざくね?」
「あ?誰が?」
「あいつだよ、佐藤 かより」
丁度、教室に入ろうと扉に手をかけていた私は、静かに手を下ろした。
「あ?あー、まあな」
その時話していたのは、中学の時から好きだった志津川紫苑(しづかわ しおん)くん。
それは、人に迷惑をかけないように静かに高校生活を送ってきた私には衝撃で。
「えー、あいつそんなにうざいか〜??」
そう聞くのは、クラスのムードメーカーの木村くん。
これ以上知りたくないのに、聞きたくないのに動けない。
そんな奴のせいで自分の人生狂うとかありえないと思うし、そんなのに振り回されてる奴なんてどうかと思う。
なんて、自分のことなんだけど。
------
「あいつ、うざくね?」
「あ?誰が?」
「あいつだよ、佐藤 かより」
丁度、教室に入ろうと扉に手をかけていた私は、静かに手を下ろした。
「あ?あー、まあな」
その時話していたのは、中学の時から好きだった志津川紫苑(しづかわ しおん)くん。
それは、人に迷惑をかけないように静かに高校生活を送ってきた私には衝撃で。
「えー、あいつそんなにうざいか〜??」
そう聞くのは、クラスのムードメーカーの木村くん。
これ以上知りたくないのに、聞きたくないのに動けない。