佐藤さんの憂鬱。
無気力って言われながらも、私を愛してくれる彼氏のために頑張って仕事を終わらせた。
そして急いで彼の家に向かった。


1週間ぶりに会う彼氏は少し態度がおかしかった。


「…集(つどい)くん？？」
「…ごめん、かより」


すごく申し訳なさそうに謝る彼に嫌な予感がした。


「俺、浮気してたんだ…」
「え、いつから…？」
「3ヶ月前…」

私と集くんは今年で3年目だった。
集くんは私より2つ年上の28歳。
ついこの間「そろそろ結婚を考えようか」って言ってくれたばかりじゃない。


「な、なんで？？」
「かよりは、俺がいなくても生きていけそうで、というより、俺に無関心で一緒にいても楽しくなさそうな顔してて、その点皐月ちゃんは…」

"さつき"その言葉が聞こえた瞬間何も聞こえなくなった。
違う人だって言うのはわかっている。
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