私という私
小さい子どもたちが遊んでいた
何しているのかなぁって思って、聞いてみた

「ねぇ、なにしてるの?」
「おままごと。」
高校生の私にはあまり興味がない。

「そうなんだー。」
「おねぇちゃん、おねぇちゃんはおおきくなったら、なにになるの?」

「私は、安定した仕事だったらなんでも」
「うそつき」
「え?」
「だって、おねえちゃん前はケーキ屋さんっていってたじゃん!」
「え、で、でもね」
「どうして、夢を壊すの?」

この女の子の言葉が、私の心をえぐった

夢を壊す

私は、私は自分の夢を壊してなんかない!!

「そんなことないよ!あなたは、だれなの」

女の子はゆっくりと、可愛らしく笑った

「私は、おねぇちゃんだよ。」





チリチリと胸を焦がす 苦しい
いつからこんな風になったんだろう
私は、 いつから夢を手放しては想ってしまっているのだろう。
あぁ、そろそろ起きなきゃ。
夢から覚める瞬間は、とてもとても




残酷だった。
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