秘密の糸Season1㊤
「ただいま、戻りました。」


「おかえりなさい美菜。
あなた、明日どこか出掛ける?」


「はい。どうしてですか?お母様。」


新堂さんとのことはまだ、両親には話せずにいた。


「私達は明日、取引先の方達との会食が入ったの。
そのまま向こうで泊まりなんだけど…
美菜はしっかり者だから、一人で大丈夫よね?」


「大丈夫よお母様、お気をつけていって下さい。
お部屋に戻りますね。」


私はお母様にそう告げ、自分の部屋に戻った。


そしてバッグを置き、ベッドに寝転んだ。
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