秘密の糸Season1㊤
「会うの、お祭り以来だね。」


【お祭り】


その言葉を聞いた時、私はあの時の事を思い出した。


「えっ…、あ、そうですね。」


その時、私は気にしないフリをした。


そしてその後、私達はしばらくドライブをした後、


近くのショッピングモールに寄った。


1階を回っていたその時、新堂さんが口を開いた。


「美菜ちゃん気づいてた?
今日で僕達、付き合って2年になるんだよ。」


「そうですね。
ここまで一緒にいてくれて、ありがとうございます。」


「こちらこそありがとう。
だからさ、今日は付き合って2年だし、何か記念になるお揃いの物買わない?」


「良いですね。」


その時私は、ペアリングのポスターに目をやった。
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