秘密の糸Season1㊤
「え?何?」


「晋一君の誕生日プレゼント、今年はどうするの?」


「え?あ…忘れてた。」


(そっか、もうすぐ晋ちゃんの誕生日か…)


「忘れてたって彼氏でしょ?」


あれから月日は経ち、9月になっていた。


「ごめん、ごめん」


「それでどうするの?お金ないなら、お母さん出そうか?」


「うーん…」


「浴衣買ったからお小遣いないでしょ?」


「そうだけど…」


けど、自分のお金じゃないと意味がない気がした。


「ありがとうお母さん!でも私、自分のお金で晋ちゃんにプレゼントしたい!だからバイトするよ!」


「あら、そう?円花が言うならそれが良いかもね、
分かった、頑張りなさい。
じゃあお母さんは料理頑張るわ。」


「へ?料理?」
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