秘密の糸Season1㊤
「…よし、じゃあこれで自己紹介は終わり!次は物の場所とか、仕事の内容とか教えないとだけど…
井上、お前が教えろ。」


店長に言われ、井上さんはびっくりしていた。


「俺…ですか?」


(え…井上さん!?)


私は少し、不安になってしまった。


「お前がいちばん、三田倉さんと年近いだろ?
あ、優しく教えろよ?お前、怖いんだから。」


「……分かりましたよ。」 


その時井上さんは、不服そうだった。


「…ったく。三田倉さん、こいつ不器用な所あるけど、
仕事に対してはすごく真面目だし、教え方もうまいから大丈夫だと思うから。
あ、もし何かあったらすぐに俺に相談して。
こいつ叱るから」


「あはは…ありがとうございます。」 


「じゃあ、行ってこい。」


「…こっち。」


「え、は、はい!」


そして井上さんに呼ばれ、私は後をついて行った。
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