秘密の糸Season1㊤
第13話距離
【円花side】

「ただいま…。」


私は靴を脱ぎ、リビングに向かった。


テーブルには、晩ご飯が並べられていた。



「おかえりー。今日は円花の好きな、ハンバーグだよー。」


「やったあー!」


私は、席に着きハンバーグを食べた。


「いただきまーす!うーん!美味しい〜!!」


「どうだった?バイト。」


私はお母さんに、今日のことを話した。


「うん!良い人ばっかりだったよー!
…まあ一人、苦手な人いるけど…。」


「あ、そうなの?
まあ、一人くらいはそうゆう人もいるわよ。」


「そうだよね!」


「…円花、大学生になってから楽しそうね。」


「うん、楽しいよ!何で?」


「…引っ越しばかりで、円花にはさんざん辛い目にさせて来たでしょ…?
中学の時はそんな今みたいに楽しげな姿、
見たことなかったから、お母さん嬉しいのよ。」


「お母さん…。」


お母さんと話している時、


ふと中学2年生の時の【あの記憶】が蘇った。


私にはもう、忘れたい出来事だった…。


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