秘密の糸Season1㊤
「円花は俺の彼女だからな。」


「うん」


「俺結構…独占欲強いから。
…いつだって円花のこと心配なんだよ。」


「ありがとう、晋ちゃん。」


私は晋ちゃんの服を、ギュッと握りしめた。


(ごめんね…。晋ちゃん…。)


「円花は俺を、裏切ったりしないよな?」


「うん。私、晋ちゃんを裏切るような事は絶対しない。」


「ありがとう、円花。」


そして晋ちゃんが、再び身体を離した。


その時の晋ちゃんは、微笑んでいた。


「それ聞けて、安心した。」


「…うん。もう絶対、晋ちゃんに心配かけさせないようにするから。」


「約束な」


「うん」


そして私達は約束をした。


「今日は会えて嬉しかった。」


「私も」


「予定空いてる日あったら、また連絡して。」


「うん、絶対するね」


「円花」


チュ


そして晋ちゃんがキスをしてきた。


「おやすみ、またな。」


そう言って晋ちゃんが、私の頭をポンポンした。


「あ、うん…。おやすみ。」


そして、帰って行った。
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