秘密の糸Season1㊤
「やったー!買えたー!」


「良かったな。」


「うん!」


その時


ピコン


LINEの通知音が鳴った。


円花はスマホを出し、LINEを開いていた。


「あ…、晋ちゃんからだ…。忘れてた…。」


その時円花は、少し浮かない顔をしていた。


「晋一…?」


「うん…。」


(何かあったのか…?)


けどこれ以上は、聞けない。


「じゃあ俺、帰るな。」


「あ、うん!今日は本当にありがとう!」


「また何かあったら言えよ?これ俺の連絡先な。いつでも連絡して来い。」 


そして俺は、円花に連絡先を教えた。


「ありがとう!」


「じゃあな」


そして俺は帰って行った。


ここからは二人の問題だ。


俺が入るべきじゃない。


今日、円花と一緒に過ごせて嬉しかった。


兄貴の役目も悪くないなと思った。


俺はその時、さっきの円花のあの浮かない顔を思い出した。


二人の問題だけど…。


だけど、大事な妹が辛い目にあってるなら、


黙って見過ごす訳にはいかない。


俺は晋一に電話を掛けた。
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